おみそです。
今や世界的なトレンドとなっている「SUV」。車のことを語るのにSUVなしには語れないでしょう。
そんなSUVに見せられた者のひとりがぼく、「おみそ」です。
「自分の車が欲しい!」と思ったときから「買うならSUV!」と決めて、さらにはJeepというこれまた大衆受けしそうにないブランドにハマり、人生最初の車をJeep「グランドチェロキー」にしてしまった男、おみそです。
「SUV」といえば、どちらかというと「若者向け」「独身向けの車」といったイメージがありますが、最近のSUVブームの流れからファミリーカーとしてSUVに乗る人達も多くなりました。7人乗り8人乗りのSUVが登場するなど、そのニーズはまだまだ広がっています。
「グランドチェロキー」はJeepのフラグシップモデルとして同ブランドSUV枠の代表車種になっています。
しかし、本当にグランドチェロキーなどの「SUV」はファミリーカーとしての役目を果たせるのでしょうか?
今回は「ファミリーカーにSUVってどうなのよ?グランドチェロキーってどうなのよ?」という疑問に対して、実際にグランドチェロキーに乗っている妻子持ちのぼくが色々語ってみようと思います。
これからSUVへの買い替えを検討している方やアメ車の購入を考えている方などに読んでいただきたいです。
目次
グランドチェロキーってこんな車。

おみそが乗ってるJeep2011年「グランドチェロキー」。
Jeep「グランドチェロキー」とはJeepのフラグシップモデルで、アメリカでもよく乗られているミドルサイズSUVです。
大きさは日産のエクストレイルより一回り大きいくらいです。
日産エクストレイルやマツダのCX-8などには7人乗りのモデルも出ていますが、今のところグランドチェロキーは5人乗りのみの設定です。
しかし、別の記事で触れていますが、いずれJeepの中でも7人8人乗りのSUVが出てきてもおかしくないと思っています。(※中国では「グランドコマンダー」の名称で7人乗りSUVが発売されています。)
Jeepはその名の通りオフロードカーをメインにしている自動車ブランドですので、もちろんグランドチェロキーにもオフロード走行を想定した機能がたくさん付いています。

5人乗りの設定でも狭さは全然感じません。
グランドチェロキーの乗り心地。
「アメ車=乗り心地が悪い」というイメージも昔はありましたが、イマドキのアメ車は欧州車のノウハウなども入っていてそれほど乗り味が悪いわけではありません。むしろ高級セダン並みにスムーズな走りをする車もあります。
グランドチェロキーも「イマドキのSUV」という感じで、アメ車の悪いイメージはほとんどありません。
ただ、ひとつ言うなら「バネサス」か「エアサス」の違いではないでしょうか。
グランドチェロキーにはバネサスのものとエアサスのものがあり、ぼくはエアサスに乗っていますが、デコボコが連続するようなガタガタ道だと衝撃がやや残り気味になるため、「グラグラ」しているように感じることがあります。これがバネサスだったらもう少しタイトに衝撃を吸収してくれるのかな…とも思います。
ファミリーカーとして乗り心地を「最優先」するならグラチェロはお勧めできませんが、普通に乗るぶんには全然気になりません。

助手席もゆったりしています。パワーシートです。
ファミリーカーとしての使い勝手。
グランドチェロキーをファミリーカーとして見たときに「使い勝手はどうか」という問題ですが、今のところまったく問題なしです。
ただし、「今のところ」です。
定員数
どういうことかというと、いま現在、我が家は妻と2人の子供(2歳の娘と0歳の息子)だけなので5人乗りのグランドチェロキーでも人数的な問題はありません。しかし、もう1人子供ができたりすればやや窮屈になってくるでしょう。
また、3世代で住んでいるご家庭ならおじいちゃんおばあちゃんと一緒に出かけることもありますが、そうなるとグランドチェロキー1台では乗り切れませんね。ということは、ファミリーカーとしての「5人乗りSUV」は「夫婦+3人の子供」or「夫婦+子供1人+祖父母」という家族構成がベースになるということです。
車高の高さ
SUVはオフロード走行を想定した車なので、普通車よりも車高が高く設定されています。
その為、車の乗り降りにやや苦労するかもしれません。
代表的なファミリーカーである「ミニバン」はSUVとは逆に車高が低くなっており、乗り口に足をかけるスペースが設けられているなど、乗り込みやすさも考慮されています。しかしSUVは車高が高いため、「よっこいしょ…」と登るように乗り込まなければなりません。
ぼくのグランドチェロキーはサイドステップを付けてあるので、それほど乗り降りに苦労しませんが、ステップがないと女性や子供は乗りづらいかもしれません。
しかし!!!
それも結局は「慣れ」だと思います。

サイドステップをつけることで乗り降りが楽になりますし、見た目もリッチ感が増します。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペースとは「荷室」のことです。
「SUV」がSport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略であるように、その荷室にはアウトドアやレジャースポーツなどの道具を積み込むのが本来の目的であるようです。その為、SUVの荷室はそれなりの容量が設けられており、普段の買い物からキャンプ道具まで、たいていの荷物は積み込むことができます。
最近流行りの「車中泊」もSUVのラゲッジスペースなら余裕でできそうです。
ぼくのグランドチェロキーのラゲッジスペースも広く、今のところ特に困ったことはありません。
ただ、最近はラゲッジスペースが広い車も増えており、後部座席を倒すことで場面に応じた荷室のアレンジが可能になっています。自転車をそのまま積み込める軽自動車も発売されており、意外とSUVよりミニバンや軽自動車のほうが積載能力は高いかもしれません。
それでも座席を倒さずに荷物を多く積めるのはSUVに軍配が上がるでしょう。

夕方に撮影したので一部影になっちゃいました。すみません…。
ドア
子供ができるとわかるのですが、やっぱりスライドドアがあると助かります。
一般的な片開きのドアですと買い物の荷物で両手がふさがっているときや、子供を抱っこしているときなどは開け閉めに苦労します。子供をチャイルドシートに乗せるときなども隣の車にドアが当たらないように配慮しながらチャイルドシートを操作するのですが、これがけっこう疲れます。
そんな時「グランドチェロキーがスライドドアだったらな…」なんてことも思います。
しかし!!!
これもやっぱり「慣れ」ではないでしょうか!
(そんなこと言ったら全部が「慣れ」でしょうが!)

ここにチャイルドシートを乗せます。スペース的には問題なし。
SUVの見た目。
確かにSUVはかっこいいです。
「ファミリーカーといえばミニバン」という日本に広がる暗黙の常識がありますが、休日のミニバンだらけの駐車場にピカピカのSUVが止まっていたら目立ちますよね。
街中を走っていてもちょっとした優越感に浸れます。
まぁこればっかりは好みの問題ですし、アルファードやヴェルファイア好きの家族もいればSUV好きの家族もいます。ファミリーカーがミニバンかSUVの二択だけというわけでもないですからね。
グランドチェロキー(Jeep)はアウトドアやレジャースポーツがよく似合う車ですから、休日に家族でキャンプに行ったときなどは他の車よりも「さまになる」と思います。
とにかく大事なのは「洗車したり運転したりするのが楽しくなる車か」ってことではないでしょうか。
グランドチェロキーの維持費。
アメ車SUVのグランドチェロキー。その維持費は実際どれくらいになるんでしょうか?
燃費、ガソリン代は?
まず毎月かかるガソリン代ですが、グランドチェロキー(レギュラーガソリン)は、タンク容量満タンだと91リットル入り、一般道走行で平均燃費は8~9km/ℓです。
ぼくは毎日の通勤(往復26kmくらい)と休日の買い物やレジャーで乗っていますが、毎月平均10,000円くらいがガソリン代として出ていきます。
最近子供が生まれたため休日に遠出することが少ないのですが、遠出が多い月はガソリン代だけで15,000円くらいまで膨れるときもあります。
自動車保険は?
自動車保険を見てみましょう。
自動車保険は加入する保険会社やプランによっても金額はさまざまでしょうが、大きく額が変わるのは「車両保険」をつけるかどうかでしょう。
グラチェロはもともとの車体金額もそれなりの値段ですから、ぼくは「もしものとき」のために車両保険に入っています。
ただ、少しでも安く抑えたかったため、ダイレクト型自動車保険にしました。いわゆる「通販型」と呼ばれるものですね。
某ダイレクト型自動車保険のベーシックなプランに車両保険だけつけて、他に目立った特約などつけることなく、年間90,000円ほどです。やはりダイレクト型保険のほうが余計な手続きも少なく、割引もあるので通常の保険より割安感がありますね。
税金は?
また、年間にかかる「自動車税」は一般的に乗られている普通車よりも高くつきます。
自動車税は車の総排気量によって額が決まるため、総排気量3600ccのグランドチェロキーは自動車税が年間66,500円となります。
一見高いようにも思いますが(実際高いですが…)、年に1回の支払いなのでそれを見越して前もって準備をしておけば家計へのダメージも少なくて済みます。
ただ、国産車にはもっと排気量の少ない車(=自動車税が安い車)がたくさんあるのでファミリーカーとして考えた時には奥さんや家族から冷ややかな目で見られてしまうかもしれません。
うちも納付書が届くとその金額をみた奥さんがため息を漏らしています…。
車検代は?
車の維持費で一番のネックが「車検代」ではないでしょうか。
グランドチェロキーは外車扱いになるため、一般的なカーショップや車検屋では受け入れてもらえないこともあるようです。もし不具合が見つかったときにすぐに対応できないから…といったことなどがその理由です。
ぼくは「どうせお金を使うならしっかり見てもらおう!」と思い、ディーラー車検でお願いしました。
しかしさすがディーラー車検!とにかく高い!!
なんだかんだ作業項目が追加され、20万円近くになってしまいました…。
それでも20万超えなかったことが良かったのかどうなのか…。
次回はもう少し考えてから依頼しようと思います。
修理費やタイヤ交換費は?
「アメ車」「外車」といってもアフターサービス期間内や代用パーツがあるものなら故障が生じてもそこまで大きな出費にはなりません。
Jeepは日本全国に正規ディーラーがありますし、オーナー向けのアフターサービスもしっかりやってくれていますから、正規ディーラーがないアメ車よりは安心できると思います。
また、最近のアメ車も進化してるので「アメ車は壊れやすい!」という昔のイメージほど故障や不具合はありません。ぼくのグラチェロも現在大きな故障はなく、消耗品の交換くらいで済んでいます。
後はタイヤのお金が大きいですね。
ぼくのグランドチェロキーのタイヤは18インチで国産SUV用タイヤを履いています。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの両方所有するとなると、モノによりますが合計で30万円前後くらいかかるでしょう。
タイヤの交換時期は4~5年といわれているので交換時期になると家計に大きな影響が出ますね…。
その他
他にも洗車費用やカーアクセサリー、カスタムパーツなど、こだわればこだわるほどその出費は大きくなります。
大好きな車をいじるのはとても楽しいことですが、家族や家計の負担にならない程度にしないといけませんね。
ファミリーカーとしてのグランドチェロキーのメリット・デメリット。
以上のことをメリット・デメリットとしてまとめてみます。
グランドチェロキーのメリット
・物欲や所有欲を満たしてくれる。
・単純にカッコイイ。
・荷物が多く積める。
・意外と乗り心地が良い。
グランドチェロキーのデメリット
・車高が高く、乗り降りが大変。
・5人乗りの設定しかない。
・自動車税が高い。
・タイヤ交換費が高い。
アメ車買うならアメ車乗りに聞け。
メリット・デメリットでまとめてみると「わざわざグランドチェロキーをファミリーカーとして乗る必要はない。」というような意見になります。
しかし、ぼくは「ファミリーカーとしてグラチェロを買った」のではなく「好きで乗っている車をたまたまファミリーカーとして使っている」だけなんです。
アメ車が好きだから乗る。
そんな「アメ車」や「グランドチェロキー」には乗った人にしか味わえない楽しさがあるんです。それは乗ってる人にしかわからないし「乗りたい人」にしか伝わらない…。
アメ車やJeepを購入・買い替え検討中の方はぜひぼくにご相談ください。精一杯背中を押して差し上げます…。⇒@omiso_hanからどうぞ!
結論。
「Jeepグランドチェロキーはファミリーカーとして使えるのか?」というテーマで書いてきましたが、結果として「今のところ使えている」という内容が多くなってしまいました…。
しかし、我が家が「今のところ」でも使えているのであれば、グランドチェロキーは「ファミリーカー」としての可能性を充分に持ち合わせているということではないでしょうか。
結論としては「グランドチェロキーはファミリーカーとしても使える!」ということになります!
お金や使い勝手の問題はさまざまあるかもしれませんが、どんな車にせよ家族で「楽しく」「大切に」乗ってあげれば車自身も嬉しいはずです。
我が家のグランドチェロキーくんもまだまだ頑張ってくれると思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた。