おみそです。
日本にも「オーバーランディングスタイル」のキャンプを広めようと発信し続ける毎日ですが、今回は野営キャンプには欠かせない「キッチンツール」をご紹介します。
日本国内におけるキャンプではツーバーナーや焚き火を使い、料理をつくりますよね。
もちろん、海外のキャンプでは同様の料理スタイルが大前提ですが、オーバーランダーたちの料理スタイルを見ていると、日本ではあまりみかけない装備を使って料理をしています。
「トレイルキッチン」「オールインワンキッチン」「ボックスシステムキッチン」など、呼び方はさまざまですが、どれも限られた環境内でも快適に料理や食事を楽しめるように作られています。
そのいくつかをご紹介していきます。
車のリアゲートを開くと引き出しが!?
こちらをご覧ください。↓
オフロード仕様の四駆車のリアゲートから引き出しのようなものが出てきています。
これはコンロやキッチンカウンター、シンクなどをひとつに収納できるようにまとめた「ミニキッチン」なのです。
リアゲートを開けて取っ手を引っ張れば、奥に収納されていたキッチン装備が引き出し状に出てくる仕組みです。
それぞれのサイズを考えて、うまいこと収納されるようになっています。素材はステンレス製のものもあれば木製の合板を組み合わせて作っているものもあります。

写真:treehugger
決して広いキッチンとは言えませんが、折りたたみのテーブルなどを併用すれば充分料理ができる環境になります。
ただし、それなりの装備を積載するのであれば、車のラゲッジスペース(トランク)は奥行きがあり広いほうがよいでしょう。
ガスコンロのガスはどうしてるの?
日本でお馴染みのキャンプでもガスコンロやシングルバーナー、ツーバーバーナーを使って料理をしますが、せいぜい2泊3日くらいのキャンプであればガス缶が数本あれば足りるでしょう。
いざなくなっても近くのコンビニに行けばガス缶は売ってますし、キャンプ場で手に入ることもあります。
しかし、何もない広大な自然の中に繰り出すオーバーランディングでは、一度街をでてしまうと途中にコンビニなんてありません。
そのため、小型のLPガス容器ごと車に積んでいきます。
このガスボンベからガスを供給して料理をするのです。
料理に使う水はどうするの?
水も料理には欠かせないものですよね。
むしろ洗濯したり、体を洗ったり、怪我したときの傷口の洗浄にも水は必要です。
浄水器を使って現地調達することも可能ですが、「すぐ使える水」はある程度持っていったほうが良いでしょう。
そのため、何日も野営をするオーバーランディングではいくつかのウォータータンクを持っていきます。

写真:OFF-ROAD.COM
トレイルキッチンにシンクが装備されているものもあり、蛇口をひねれば水が出るものもあります。自宅のキッチンみたいですね。
冷蔵庫も持っていく!?
数週間から数ヶ月にわたり旅をすることもあるオーバーランディング。
家族や仲間の健康のことを考えれば、しっかりした食事はとても大切になってきます。
そこで多くの食材を保存しておける冷蔵庫も持っていく必要があります。当たり前ですが、クーラーボックスではいくら高性能のものでも数週間も食材を保存して置けません。
かといって自宅にあるような大きなものは積めないので、車に積載可能に作られたコンパクトな冷蔵庫を積んでいくのです。
それなりに大容量のものもあり、かなりの食材を保存できるようです。
それでも食べれば減るものなので、街や村に寄った際に都度、補充していきます。
お気づきかもしれませんが、上述したキッチンシンクや冷蔵庫は全て電子制御で動いています。
…となると、発電機やバッテリーも積んでいかないといけない。ということになりますね。
全部積むとかなりの重量になりそうです…。
日本でも流行っている車中泊。
最近、キャンピングカーブームが再熱していることもあり、「車中泊」を楽しむ人も増えていますね。
そのため、自分の車を車中泊仕様にカスタマイズする人もいます。
アメリカやヨーロッパなどには車をオーバーランディング仕様に改造してくれる業者もたくさんありますが、日本にはまだそういった業者は少ないので、自分でDIYで作る人がほとんどです。(日本人のモノ作り精神が光りますね。)
↓こちらの方はハイエースをまったくのゼロから改造しています。しかもクオリティが高い!
参考サイト⇒ 飛行中年|うちの車中泊仕様車ご紹介します!
日本ではどちらかというと「車中泊」や「キャンピングカー」仕様にする人が多いように思います。
もちろん海外でも自力でオーバーランディング仕様にカスタムする人もたくさんいますが、それ以上に民間の業者やメーカーが充実しており、長旅に最適な装備を施してくれます。
カリフォルニアのキャンプギアメーカー⇒ Goose Gear(グースギア)
オーバーランドEXPOなるものも存在し、その人気が高いことを表していますね。
まとめ
いかがでしたか?
日本ではキャンピングカーが流行っているため、オーバーランドビークルのようにキャンプギアを車に装備させてカスタムするのは珍しいですが、海外ではその人気は高いものです。
それだけ人々の生活にキャンプや野営、大陸旅、クルマ旅といった要素が定着しているからだと思います。
今回紹介したトレイルキッチンツールもさまざまな装備が販売されています。それだけニーズがあるからなのでしょうね。
これらのオーバーランドギアやキャンプ仕様の車は、災害時やいざというときにも活躍しそうです。趣味ではじめたファミリーキャンプが過酷な環境を生き抜く手助けになるかもしれません。
いつか日本でもオーバーランドEXPO JAPANができたらいいな。…なんて妄想を膨らませながら今日は寝ますw
では。