野営(ゲリラキャンプ)に許可は必要か?環境省に問い合わせてみた結果…。

アウトドア

おみそです。

 

このブログではよくオーバーランディングスタイルのキャンプを記事に取り上げています。

 

オーバーランディング(オーバーランド)とはアメリカなどで人気の車旅です。

 

【車×キャンプ】オーバーランディングを代表する車たち。

2018年10月27日

【車×キャンプ】オーバーランディングの歴史を調べてみた。

2018年10月20日
夜空をバックに車の上に立つ人

グランピングに続く新しいキャンプスタイル、オーバーランディングが日本上陸。

2018年9月14日

 

オーバーランディングについて考えていると出てくるのが「日本ではこのキャンプスタイルは実現可能なのか?」という疑問です。

 

様々な環境の違い、文化の違いでオーバーランディングというキャンプ・旅のスタイルが日本に馴染むのは考えにくいかもしれません。だからこそ今日までその言葉すらあまり認知されていないのです。

 

その中でも特に「日本はどこでもキャンプをしてよいのか?」という疑問は誰しも興味があることでしょう。

 

今回はそのへんの事を掘り下げてみたいと思います。

 

野営(ゲリラキャンプ)は誰もが行き着く最高のキャンプ。

ふもとっぱらキャンプ場

 

最近のキャンプブームで休日はどこのキャンプ場も人で溢れていますね。

 

せっかく都会の喧騒から離れようと思って出てきたのに、キャンプ場に着いたら人、人、人!!!

 

ひしめき合うように張られたテントにうんざりしてしまうことはありませんか?特に人気のキャンプ場は人とテントで溢れており、インスタ映えを狙って高級ギアを並べた「ファッションキャンプ」みたいなサイトもあります。

 

アウトドアブームが加熱するのは素晴らしいことですが、「なんか違う…」と思ってしまうのはぼくだけでしょうか。

 

そういったキャンプ場に魅力を感じなくなった人や、ブッシュクラフトを楽しみたい人、本格的なキャンプがしたい人はキャンプ場ではなく自然の中で楽しむ「野営(本来は=キャンプの意味)」に行き着きます。ゲリラキャンプなんて呼ばれていますね。

 

火起こし

 

確かに本来の野営(=キャンプ)は大自然の中で行ってこそ楽しいものであり、整備されたキャンプ場ではその楽しさも半減してしまいます。(※もちろんキャンプ場のキャンプも楽しいですが。)

 

海外のオーバーランダー達もルートの途中でキャンプできそうなポイントを見つけてキャンプをしています。国土が広いぶん、無料でキャンプできる国有地が多くあるからです。

 

日本でも気ままにどこでもキャンプができるといいのですが…。

 

基本的に日本での「野営」は難しい。

白川郷

 

結論から言うと…、

 

基本的に日本でのゲリラ的な野営は難しいと考えたほうがよいでしょう。

 

なぜなら日本の国土は私有地か公有地からなっており、前者はもちろん所有者に許可をもらわなければキャンプや焚き火はできません。後者も国や地方自治体が管理していることが多く、それぞれに使用申請~許可など面倒くさい手続きが必要になってきます。

 

別記事でも書きましたが、日本は国土が狭いため、「ちょっと車を走らせれば民家が出てくる…。山奥だと思ってたら誰かの家の裏山だった…。」など、人の気配が全くしない土地も少ないです。

 

大自然の中を行く四駆

オーバーランディングはそもそも日本で可能なのか?という疑問。

2018年12月9日

 

そのため、地元の人や通行人に迷惑にならないようにしなければなりませんし、それ以上奥地に入ったとしても今度はアナタの命が危険になるかもしれません。(転落事故や遭難、熊の襲撃など。)

 

公有地である国立公園・国定公園や自然公園も国や自治体が厳しく規制をしており、動植物の保護や山火事防止の目的からキャンプや焚き火は原則禁止となっています。(当たり前~。)

 

これらのことから海外のオーバーランディングのように、良さそうなポイントがあったらテントを張って焚き火をする…。なんてカッコイイ事は残念ながらできないのです。

 

それでもぼくは野営がしたい。

ルーフテントを載せたタコマ

写真:Expedition Overland

 

やっぱり野営がしたいよ…。

 

まぁ山の中まで監視カメラがあるわけでもなく、国のパトロール隊がぐるぐる見回りしてるわけでもないから、通報されない限りはキャンプも焚き火も出来るでしょう。(黒よりのグレーですが…)

 

しかし、どうにかもっと気軽に野営キャンプができないもんかと調べているとあることに気が付きました。

 

まず、環境省の自然公園法にはこうあります。↓

第二十条3項

国立公園・国定公園での禁止行為

「工作物を新築し、改築し、又は増築すること。」

引用元:e-Gov|自然公園法

 

あるブログではテントの設営は、“工作物の新築” にあたるとして国立公園・国定公園内でのキャンプは禁止(厳密には「許可が必要」)であると、環境省から回答をもらっているようです。

IS-AMU Log.|キャンプの話し

 

他のネット情報では「杭を打ったりする行為があるため、テントは仮工作物の設置とみなされる」とのこと。

ちばいさむさんのおかげで少しすっきりしましたが、ぼくはここからさらに環境省に問い合わせてみることにしました。

 

「ルーフテントなら杭も打たないし、テントの設営には該当せず、”工作物の新築”にならないのでは?」

 

おみそ…

『国立自然公園や公共の山林などでテントを設営してキャンプをすることは「工作物の仮設」にあたり、許可・申請が必要だという情報をネットで見ました。確かにテントは地面に杭を打ったりするため、工作物・建築物の仮設にあたるように思いますが、車の上に乗せるルーフトップテントはそれに該当しますでしょうか?ルーフテントを使った野営であれば、許可が無くともキャンプをして良いのでしょうか?』
これに対し環境省からの回答がコチラ…

お世話になります。

 

お問い合わせいただいた内容につきまして、環境省自然環境局国立公園課より回答いたします。

 

国立公園、国定公園の特別地域及び特別保護地区内では、自然公園法第20条第3項及び同法第21条第3項に基づき、工作物の新築等の行為には許可が必要となります。

キャンプ場以外で行うテントの設置は、基本的に工作物の新築行為に該当し、手続きが必要となりますが、お問い合わせただいたルーフテントについては、土地に定着していないと判断されるものであれば手続きは不要となります。

具体的にどのような行為に許可が必要となるのか、実際に申請した場合許可されるかどうか等は、国立公園の場合は現地を管轄する地方環境事務所、国定公園の場合は都道府県自然公園担当部局で判断しておりますので、各部署へお問い合わせいただきますようお願いいたします。

なお、公共の山林など、土地所有者の了解は別途必要になるかと思いますので、念のため申し添えます。

 

よろしくお願い致します。

 

 

環境省自然環境局国立公園課

 

とのこと。

 

「ルーフテントについては、土地に定着していないと判断されるものであれば手続きは不要となります。」

 

なんと!

 

意外にもルーフテントは地面に定着していないため、「テント設営」には当たらないとのこと。

 

ルーフテントであれば国立公園・国定公園・自然公園内でのキャンプは許可が必要ないのです!

 

 

ただし、焚き火は自治体の許可が必要ですし、道路や広場以外の地域内に車で乗り入れることも許可が必要です。

 

これらを総合的に考えてみると、「国立公園でも道路や広場まで車で入っていってルーフテントを広げ、焚き火をせずにキャンプをするのであれば許可は必要ない。」ということになります。

 

これはあくまでも文面上のやり取りであって、実際にやった場合は怒られたり罰せられたりする可能性があります。もしチャレンジする際は自己責任でお願いします。

 

でも焚き火しないキャンプって…。

 

おわりに

夜のキャンプ

 

現実はやはり厳しいですね…。

 

でもこの美しい自然環境を守るためには、これくらい細かく規制をしないとダメなんですよね。

 

2019年11月には米カリフォルニア州で大規模な山火事も起きています。ちょっとしたキャンプの火の不始末が美しい自然を焼け野原にしてしまうかもしれないのです。

 

誰もいない山奥での野営キャンプも楽しそうですが、やるのであれば自己責任で火の始末には気をつけましょう。くれぐれも他人に迷惑のかからないように。

 

プライベートキャンプ場でも作るかな…。

 

では。

 

 

【令和元年5月追記】

それでも好き勝手キャンプがしたいぼくは、ついに「プライベートキャンプ場を作る」というとんでもない計画を思いつきます…。

 

我が家が所有する山があり、そこを切り開いてちょっとしたキャンプ場を作ろうという計画です。

 

まだまだ妄想段階ですが、実現すれば田舎の大自然をひとり占めできるキャンプ場が出来上がります!

 

興味ある方は下の記事から追って見て下さい。

 

そして応援してください!(^^)

 

 

 

スポンサーリンク