おみそです。
今年も紅葉の季節がやってきました。コロナが流行ろうと株価が爆上がりしようと山の木々は変わらず綺麗な葉色を見せてくれます。
ここのところ連休が多かったのですがなぜか天気に恵まれず、外出らしい外出をしていませんでした。「せっかくの連休なのに…」と嘆いているうちに休みが終わる…そんな日が続いていました。(日頃の行いが悪いわけじゃないと思うんだけど…)しかし今回は晴れるとの予報が!しかも気温も暖かいとのこと。さっそくおでかけの予定を立てました。
はじめは南房総の「鋸山(のこぎりやま)」に行こうと考えましたが、子ども達に険しい山道が登れるか不安だったのと、意外とお金がかかりそうだったのでやめました。そこで養老渓谷へ紅葉狩りに行くことにしたのです。
養老渓谷にある「粟又の滝」

向かったのは養老渓谷にある「粟又(あわまた)の滝」です。
粟又の滝は房総一の名瀑布と言われており毎年たくさんの観光客が訪れます。緩やかな岩肌を100mにわたって流れ落ちるこの滝は横幅も広く、下に向かって広がっているため「末広がりの滝」として縁起が良いとされています。養老渓谷の豊かな自然と合わさってなんとも幻想的で美しい姿を見せてくれています。
養老渓谷周辺には紅葉で有名な箇所が他にもいくつかありますが、あまりマイナーな場所へ行くと思わぬハプニングに襲われるのではないかと思い、「行きやすさ」を重視して決めました。
車のナビに「千葉県夷隅郡大多喜町粟又157」と入れて出発です。道中、大多喜や養老渓谷の美しい景色を眺めながら山道を進みます。場所によっては道幅の狭い個所がありますが、我が家のグランドチェロキーでも難なく到着できたのでスピードを出しすぎなければ大きな車でも問題なく辿り着けるでしょう。

ケチらず有料駐車場を利用するべし。
現地周辺に着くと平日にも関わらずけっこうな数の観光客が来ていました。Gotoトラベルの影響か紅葉のシーズンだからなのか。
粟又の滝周辺にはいくつかの駐車場がありますがほとんどが有料駐車場です。しかし唯一無料で止められる駐車場(養老の滝天文台、いちぼう茶屋がある場所)があるんですが、そこまで広いわけではないし、みんな無料の駐車場に止めたがるのでこの日もいっぱいでした。「いちぼう茶屋」というお店もあるしトイレもあるので良いのですが、次から次へと車が入ってくるため、自分の車を止めっぱなしでハイキングに出かけるということが悪いことのように思えました。
ちょっとした休憩ならまだしも、車を止めっぱなしで1~2時間ハイキングに出かけることをぼくの良心が許さなかったのです。まぁオフシーズンの時はもっと空いているでしょうけど、混んでいても「止めたもん勝ち」と思える人ならこの無料駐車場で良いと思います。(下のマップ参照)
ぼくたちも最初はこの駐車場を利用しようと思いましたが、人が多かったのとあまり広くなかったのでやめました。もう少し南下し粟又の滝を過ぎたあたりに町営の有料駐車場がありました。

そこは普通車一台500円の駐車料金がかかりますが、敷地が広くて止めやすいしハイキングに行っている間は止めっぱなしで料金が増えることもありません。しっかりした公衆トイレもあって我が家のような子連れでも安心して利用できます。


ちゃんと管理が行き届いています。
到着した時間がちょうどお昼だったので、車内でママの手作り弁当を食べてから出発しました。これが無料駐車場のほうだったら人目も気になりますし、次から次へと入ってくる車に焦ってゆっくり食べられなかったでしょう。
優しい管理人さんもいて出発前に色々教えてくれました。
これらを考えると500円の駐車場代くらいケチらずに払って、ゆっくりハイキングを楽しめばいいと思います。
5つの滝をめぐる「滝めぐりコース」

車内ランチを済ませいざ出発!目的は「粟又の滝」でしたが、ここには大小5つの滝を見てまわる「滝めぐりコース」というハイキングコースが設定されていました。駐車場でもらったマップを見るとイケそうな感じだったので歩いてみることに。
駐車場から粟又の滝の上まで歩いて、遊歩道の入口から崖下へと下っていきます。

遊歩道の入口を入るとすぐに急勾配の坂道になっており、あらためて「渓谷」という立地を再確認しました。

急勾配の坂道を下っていくともうすぐそこに「粟又の滝」の荘厳な姿が現れます。


この日は水量がやや少ないような印象でしたが、色づき始めた木々たちとともに優しく流れる水の音がなんとも綺麗で癒されました。日差しもイイ具合に届いて暖かく、絶好のハイキング日和って感じでした。水辺では何かの撮影が行われており、白いドレスみたいなのを着た綺麗なモデルさんがポーズをとって写真に撮られていました。(上の写真の真ん中奥のほう)あんまりジロジロ見るとママになんか言われると思い見ませんでした…。
粟又の滝はほんとうに綺麗で、体中がマイナスイオンに包まれるような感覚でした。足元には大きな岩がゴロゴロあるので小さなお子さんやお年寄りは気をつけて歩いてください。歩きやすい靴は必須ですよ!

その先は整備された遊歩道になっていて川に沿うように歩いていけます。ただ段差があったりしますし手すりや柵が無いので、頭上の紅葉に意識をとられ川に落ちないように要注意です。

ハプニング発生!恐れていた事態が…。
粟又の滝をあとにし、「千代の滝」、途中にある「子宝のもみじ」などを見ながら順調に歩いてきていました。下の子もそこまで駄々をこねるわけでもなく、頑張って歩いていました。そして第3の滝「万代の滝」に到着した時です。

万代の滝
「バシャーン!!!」
3歳の娘が水辺で足を滑らせて派手に転びました。
「大丈夫か!」「頭打ってないね?大丈夫?」「うん。」
どうやら頭は打っていないようですが、上から下まで全身ビショビショになってしまいました。人目につかないところに行って濡れた服を脱がせましたが、なんと今回は着替えを1着も持ってきていなかったのです…。
ぼくたち親の準備不足でした…。「紅葉狩り」なんていうからちょっと歩いて帰るくらいに思っていましたが、近くに「水」がある時点で着替えは持っていったほうが良いですね。
さいわいオムツは持ってきていたのでオムツを履かせ、裸にウインドブレーカーとママの上着を無理やり着させて帰ることに。

周りから見たら「あら?あのこ寒いのかしら?」なんて見えるかもしれませんが、駐車場までの辛抱!とりあえず来た道を戻ります。
娘よ、今日が暖かい気候でよかったな。着替え忘れてごめんな。
小学生以下の子どもにはちとキツイかも?

それでも娘は最後まで明るく元気に歩いてくれました。転んだのをキッカケにぐずり始めたら大変でしたが、駐車場まで自分の足で歩いてくれました。(途中アイスのご褒美を買いましたが…)
1歳の息子のほうはさすがに体力の限界だったのか、帰りは抱っこをせがんできました。
ぼくたちのほかにも子供連れの家族は何組か見ましたが、カップルやご年配のご夫婦のほうが圧倒的に多かったです。夏場は川で水遊びもできるようなので子供の数ももう少し多くなるかもしれませんが、意外と段差も多く足場の悪い遊歩道を長距離歩くのは、ちと子ども達にはキツイのかもしれません。ましてや3歳、1歳の子らには無理があったかもしれませんね。
それでも「粟又の滝」を見るだけならそこまで歩きませんし、子ども連れでも十分楽しめると思います。すぐ近くに「滝見苑」という温泉宿もあるので、時間に余裕があれば泊まりでゆっくり楽しむのもイイですね。

今回は3つくらいしか滝を見られませんでしたが、個人的には最近発見された金運アップの滝「金神の滝」が見てみたいです。米国株価があがりますように…。次回はそこへ行きます!
みなさんも養老渓谷の大自然の中でマイナスイオンを身体中に浴びてみてはいかがでしょう。マイナスイオンは浴びても転んで泥水を浴びないように…。
(※養老渓谷周辺の紅葉は12月上旬頃まで見られるそうです。)